工場塗装と現場塗装

工場塗装と現場塗装の見分け方

上記イラストはフローリング断面図です。
よく見ると、フローリングには面取りされたものと面取りされてないものに分けられます。

面取りされていないフローリングは、一般的 には無塗装で出荷されます。フローリングを貼ると、左図のような目違い(小さな段差)が発生しますので、これを解消するためにドラムサンダー掛けを行い、ウレタン塗料を3~4回塗装して引き渡しされることが多いです。こうして現場にて塗装されたフローリングの塗膜層は、「現場塗装」と呼ばれます。

一方、面取りされたフローリングは、一般的には工場にて塗装されて出荷されます。工場にてあらかじめ塗装して出荷されたフローリングの塗膜層 は、「工場塗装」と呼ばれます。フローリングを貼った後にドラムサンダー掛けを行うと、せっかく工場にて塗装された塗膜を削り取ってしまいますので、工場塗装されたフローリングにはドラムサンダー掛けを行いません。目違いを感じにくくするためにも、フローリングには面取りを施して出荷するのが一般的です。

表面化粧板の厚みの見分け方

表面化粧板に厚みがある場合は、面取り加工は化粧板に施されています。 表面化粧板が薄い場合は、面取り加工は下地合板に施されています。

上からフローリングを見た場合に、上のイメージ図のように見えます。 表面単板の薄いフローリングは、面取り部分の材の違いで異なったカ ラーのラインが入ったように見えます。 このフローリングは、工場塗装と判断出来ます。

※デジタルプリントのフローリングが世の中に出てくるまでは、この方法でほとんどフローリングの区別がつきましたが、近年は以上の方法だけでは判断できない家庭用のフローリングも出てきています。フローリングの断面を目視できると確実に判断できるので、床下点検口の金具を取り外してフローリングの断面を見るなど、床材の断面を見れる場所がないか現場を詳細に確認してみてください。