傷んだフローリングを再生する、”Bonaダストフリーサンディング”とは

フローリングは長期間の使用や摩耗によって、傷がついたり、劣化により色あせたり、表面の保護膜が剥がれたりすることがあります。フローリングは他の床材と違い古くなったら張り替えるのではなく、研磨・塗装によって修復・再生し、元の美しい状態に再生できます。

フローリングを再生するためには、一般的に以下のような手順で作業します。

1.フローリングの点検

まずフローリングの状態を把握するために点検からはじめます。傷の深さ、劣化の程度、退色による色あせなどを確認し、傷みの激しいフローリングは部分的に張替えるなどの補修作業の必要性や、フローリングの隙間が空いている場合はパテ埋め作業の必要性など、修繕やリペアが必要な箇所を特定します。

2.サンディング

古い仕上剤を除去したり、フローリングについたシミや傷を取り除くため、フローリングの表面をサンディング(研磨)します。傷んだフローリングの表面が平滑になり新しい表面が得られます。サンディング(研磨)は粗掛け、中掛け、仕上げ掛けと、ペーパーの種類をより番手の細かいものに変えながら、複数回サンディングして仕上げます。

部分的にフローリングの張替えが必要な場合は、サンディングの粗掛け前に張り替えます。パテ埋めが必要な場合は、サンディングの仕上げ掛け前に作業します。

こちらのページでもっと詳しく説明してしています。サンディングとはどんな作業のことを指すのですか?

3.仕上剤の塗布

サンディング(研磨)が終了したら、仕上剤を塗布してフローリングを保護します。仕上剤は、フローリングを保護するだけでなく、着色やプライマーによるデザインの変更や、美観の向上といった役割もあります。適切な仕上剤を選定し、フローリングの表面に均一に塗布します。

代表的なフローリングの仕上剤には、オイルフィニッシュとウレタン塗料がありますが、土足歩行など耐久性が求められる環境では、一般的にはウレタン塗料が用いられます。

ウレタン塗布作業

オイルフィニッシュ塗布

一般的にウレタン塗料は下塗り(プライマー)、上塗り(トップコート)と塗り分け、素地の状態から3~4回塗布します。

ダストフリーサンディング

近年では、Bonaダストフリーサンディングと呼ばれるフローリングの再生技術の普及が進んでいます。もう欧米では標準的な工法と呼んでもいいかもしれません。サンディング(研磨)は、フローリングの再生に必要不可欠な作業ですが、従来のサンディング(研磨)方法では大量の粉塵が発生していました。フローリングをサンドペーパーで研磨したときに発生する細かい木粉塵が空気中に舞い、作業フロア中に広がり、作業後の清掃や粉塵の除去が非常に困難でした。また作業者にとっても、大量の粉塵中での作業は、健康面から見た場合に、劣悪な作業環境と言わざるを得ない状況でした。

Bonaダストフリーサンディングは、この粉塵の発生を最小限に抑えるために開発されました。長年の研究や実績に基づき開発されたBona社製の特殊な高性能サンディングマシンとダストコントロールシステムによる作業時の研磨粉の吸引、高品質なサンディングペーパーのコンビネーションによって、研磨作業中に発生する粉塵を効果的に回収します。

Bonaダストフリーサンディングシステムは、サンディング作業中の空気中のホコリの99.996%を除去し、作業者や居住者により快適で安全な暮らしを提供します。従来のサンディング方法と比較して、90%以上の粉塵を抑制できますので、施工中および施工後の清掃が容易になります。

また、サンディング作業中に発生する木粉塵は空気中に浮遊し、吸入すると呼吸器系の問題を引き起こし、人体に大きな健康被害を与える恐れがあります。日本及びスウェーデンにおいて定められている木粉塵の作業環境許容濃度は、それぞれ「4mg/㎥」と「2mg/㎥」。Bonaダストフリーサンディングシステムでは、その粉塵発生量は「0.1mg/㎥」と劇的に改善されます。

労働安全衛生法における事務所衛星基準規則の値をも大きく下回っていますので、粉塵は普段の職場と変わらないレベルを実現していますので、ダストフリー=実質粉塵ゼロと表現しています。

Bonaダストフリーサンディングは健康面での影響だけでなく、作業面でも大きく貢献しています。Bo従来のサンディング方法と比較して、作業前の養生手間を大幅に軽減できます。また、従来では施工不可能だと考えられていた吹き抜けの現場でも作業を可能にします。

従来のサンディング方法では、研磨中に大量の粉塵が発生し、周囲の空間や家具、壁などに粉塵が飛散してしまうため、作業前に大掛かりな養生作業が必要でした。養生には周囲空間との境に仮囲いを施し、家具や壁をビニールシートで覆う必要がありました。厳重に養生しても粉塵は非常に細かいため、吹き抜け等の現場では作業できないケースもありました。さらに、作業終了後には漏れ出した粉塵を徹底的に清掃し、家具や壁などを除塵して、元の状態に戻す清掃作業にも相当の労力を必要としました。

Bonaダストフリーサンディングでは、サンディング作業下においても普段の職場と変わらない空気環境を維持できるため、作業前の養生が大幅に簡略化されます。周囲の空間への配慮の為の仮囲い、家具や壁をビニールシートで覆う必要もありません。作業後の清掃作業も大幅に軽減されますし、吹き抜けやテナント部のような、従来では施工不可能と考えられていた環境でも施工できるようになりました。ダストフリーサンディングによって作業現場の清潔な環境を維持したまま、効率的にフローリングのサンディング(研磨)作業ができます。

Bonaダストフリーサンディングは、フローリングのサンディング(研磨)作業環境を劇的に変えた革新的な技術です。

フローリングを再生するメリット

フローリングの再生は、古くなったフローリングを張り替えるのではなく表面をサンディング(研磨)し、フローリングを新しい状態に戻す再生技術です。張り替える代わりに既存の床材を再生することで、費用と工期を大幅に節約できます。張り替える場合は、まずフローリング材を撤去しますので、大量の廃棄物が発生します。フローリングを剥がした後には下地の補修作業、それから新しくフローリング材を貼っていきますので、撤去費用、産業廃棄物の処理費用、下地処理費、フローリング材料費、張り手間など、たくさんの費用がかかります。一方でフローリングの再生は、既存のフローリングをサンディング(必要に応じて部分的な補修も)し、その上に塗装して仕上げますので、比較的低コストな工法だと言えます。さらに最新の技術ではフローリングを元の美しさに戻すだけでなく、色、質感、光沢、保護レベルの面で完全に再設計することができます。

フローリングを元の美しさに戻すだけでなく、新しいデザインに

Bonaが提供するソリューションは、幅広のフローリングをホワイトの新鮮でミニマルな外観にすることも、クラシックな寄木細工を現代的にアレンジした外観にすることも、お客様のご要望に合わせてフローリングの個性を最大限に引き出すデザインを可能にします。

ツートーンのコントラストやノルディック調のモダンなデザインまで、カラーを組み合わせたり、コントラストをつけたり、無限のクリエイティビティを実現

Bonaのコーティングは、ハイグロスのような高光沢でも、つや消しや全つや消しのような光沢を抑えた仕上げであっても、美しさが持続するユニークなフロア表面を作り出します。

環境への配慮という観点からのリノベーション

IVLスウェーデン環境研究所の調査の結果、フローリングを張り替えた場合とリノベーションした場合を比較すると、エネルギーの大幅な節約と二酸化炭素排出量の削減が確認されました。

またフローリングの再生は、環境にやさしい選択肢でもあります。フローリングを張り替える場合と違って、廃棄物の量は激減します。フローリングは適切にメンテナンスすれば何世紀にも渡って使用可能な床材です。新しいものに張り替えるよりもリノベーションすることで、気候変動への影響はかなり軽減されます。IVLスウェーデン環境研究所の調査の結果、フローリングを張り替えた場合とリノベーションした場合を比較すると、エネルギーの大幅な節約と二酸化炭素排出量の削減が確認されました。

二酸化炭素排出量を79%削減

フローリングをリノベーションした場合の二酸化炭素排出量から見た環境負荷は、新しいフローリングを張った場合の1㎡あたりの平均6.63kgに対して、わずか1.4kgに抑えることができます。

エネルギー資源の使用量を95%削減

一次エネルギー資源の使用量を大幅に削減できることが分かりました。リノベーションでは一次エネルギー資源の合計使用量は、原材料の生産、資源、施工者の移動を含めて、15MJ/㎡です。エネルギー使用量が合計340MJ/㎡である新しいフローリングへの張り替えに比べて、95%の削減になります。

さらにフローリングの張り替えに比べ、手間と時間も大きく削減できます。フローリングの再生はサンディングと部分的な補修、塗装が含まれますが、フロア全体のフローリングを剥がし、新しいフローリングを張り替える時間に比べると、かなり短い時間で全ての作業を完了させることができます。

このようにフローリングの再生によって、コストを節約しながら、より短い工期で、既存のフロアの美観や価値を向上させることができるばかりか、環境にも配慮した選択肢です。

最新のフロアのリノベーションは、ほぼ無限のデザインの選択肢があり、そのルックスやデザインを完全に変えられます。まったく違ったフロアに生まれ変わるのです。しかし、この技術革新は最近の出来事であり、リノベーションにおけるデザインの可能性は、環境面への配慮とともにもっと市場に広く浸透させていきたいと考えています。